1960年代、食器としてのプレートは陶器が主流でした(今もですが)
オイバ・トイッカは、ガラス製品をもっと暮らしの中に取り入れて欲しいと願います。
そこでガラスのお皿を考えるのですが、問題はその製法にありました。
ガラスは長いストロー状の棒に溶けたガラスを付けて口で拭いて膨らます「吹きガラス」が主流。
そこからお皿を生みだすことも可能でしたが、卓越した技術が必要で量産もできない。
高価であっては意味がない。
そう考えた彼は、ガラスを型に流し込んで固める方法を考えます。
半分に割れる型に流し込み、かたまったら型を外す。
うまくいくように思えましたが、流し口と、型の割れ目の筋がどうしても目立ちます。
さて、どうしたものか。
もし彼が日本人だったら、型の跡が残らないピッタリと合わさる型の開発に注力したかもしれません。
精度をあげて筋を無くす。
僕ならそう考えてしまいそう。
でも彼は違いました。
「デザインを工夫しよう。」
製造痕が目立たないデザインは?そして何よりお皿として美しいデザインは・・・。
そして思いついたのがあの「水滴」のデザインだったのです。
まるで朝露のように散りばめられた水滴のデザインはガラスの質感でみずみずしく輝き、同時に見事に製造の跡を隠すことに成功しました。
その後、長く愛されるイッタラを代表するガラス食器になったのは言うまでもありません。
今でも製法は変わらず。
もしあなたがカステヘルミを手に取る機会があったら、ぜひ水滴デザインの中に隠れる型の跡を探してみてくださいね。
「なるほど!これは見事な解決策だ!」
とニヤニヤしてしまうでしょう。
そして、誰かに教えたくなるかもしれません。
この私のように(笑)
ラインナップは食器としてはプレート、ボウル、グラスなどなど、他にもキャンドルホルダーもあったりします。
・プレート17cm
使いやすいサイズ。ケーキをのせたりアイスを盛りつけたり。
・プレート24.8cm
私的には少し使いどころが難しいと感じます。大皿としてそうめんやスイカをのせてみる?
・ボウル
これはめちゃめちゃ使えます。ヨーグルト、シリアル、サラダ、デザートetc…
・グラス
300mlのグラスは冷たい飲み物にピッタリ。結露もわからない?!
そうそう、ひとつ注意しなければならないのがガラス製品であるということ。
急激な温度変化は苦手。
熱々のおかずを盛りつけたり、電子レンジで使用したりするのはやめた方がよさそうです。
食洗器も不可。
夏に大活躍してくれそうなカステヘルミ。
ぜひお迎えしてあげてくださいね。
ではでは。
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